土砂災害による南阿蘇行方不明者捜索の報告

待機状態で待っていたところ、平成24年7月13日（金）の夜、正式に出動要請
があり、大雨による土砂災害で行方不明となっていた熊本県南阿蘇の男性の
捜索を翌日の7月14日（土）に行いました。

当協会から指導士5名、救助犬4頭（チェイサー、クロス、プリン、チャボ）が出動
しました。
また、全日本救助犬団体協議会のメンバーである日本捜索救助犬協会の指導
士も共に捜索を行いました。
今回、指揮をつとめた当協会のハンドラー（大分県）は、前日の13日の夜より
熊本県南阿蘇へ出発しましたが、高速は通行止め、やむをえず下道で向かって
いる途中、目の前で土砂崩れが起こり非常に危険な状況の中現場へ向かいました。

捜索当日の14日、AM7：30に南阿蘇新所公民館に集合、AM8：00より予定
通り対策会議が開かれ、その後捜索に入りました。
現場は、土砂と流木が幅100Ｍ、高さ5Ｍ以上の範囲で傾斜地の家屋を飲み込
んでいる状況、捜索中は二次災害を防ぐために見張りを立てての捜索、雨は叩
きつけるようにひどく降り、足元はぬかるみ前に進むのがやっとでした。
午前の捜索では、救助犬5頭（日本捜索救助犬より1頭）＋小型の重機が入り、
午後からは救助犬4頭（日本捜索救助犬より1頭）＋大型重機が入っての捜索と
なりました。

18：00頃、本日の捜索を終了しようとしていたその時、
『発見！』との声があり、行方不明となっていた男性がご遺体で発見されました。
指導士一同、心よりご冥福をお祈りいたします。